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【神戸事務所】第10回「金融機関の監査の魅力」

皆さま、こんにちは!

今回のブログでは、「金融機関の監査の魅力」をテーマに、金融機関監査に従事している私からお届けいたします

第7回のブログでもご紹介した通り、神戸事務所には様々な特徴を有するクライアントが揃っており、その中の1つに「金融機関」があります。

一般事業会社の監査も金融機関の監査も同じ財務諸表監査であり、監査計画の立案から期末監査・開示チェックにいたるまで大まかな流れは同じです。

その一方で、監査の対象となる財務諸表のつくりは異なっています。例えば金融機関の貸借対照表には流動・固定の区分はありませんし、損益計算書には売上高・売上原価という科目もなく、業種特有の勘定で開示されます。

神戸事務所では信用金庫・信用組合といった地域の金融機関に監査業務を提供しており、在籍している多くの方が一般事業会社の監査に携わるとともに、金融機関の監査にも携わっています。

そこで今回は、一般事業会社と金融機関の両方の監査が経験できるメリットについてご紹介いたします!

まず、両方の監査を経験することで業務の幅を広げることができます。金融機関の監査では、財務諸表や仕訳を理解するために、例えば預金取引や融資取引といったような業界特有の取引の仕組みについての知識が必要となり、高い専門性が要求されます。そのため覚えなければならないことや勉強しなければならないことは増えますが、「一般事業会社」の会計のみならず「金融機関」の会計にも精通していることは、他の公認会計士と差別化できる大きな武器になります。この金融知識は、いつからでも身につけられるものですが、早い時期から身につけた方がその知識を使える期間は長くなるので興味ある方は早くから業務に従事されることをお勧めします。また、複雑な金融商品に関する知識は、一般事業会社の監査にも役立てることができます。

さらに、金融機関の監査では自己査定監査も実施します。これは、金融機関の貸出金等の個別の資産について、回収可能性等の評価が適切か監査するというものです。具体的には、個別の貸出先に関する、財務状況・資金繰り・収益力や業界情報など様々な資料や担当者へのヒアリングを駆使して判断を行います。担当者の方へのスムーズなヒアリング能力や財務諸表の異常点を見つけるための財務諸表分析能力が身につくこと間違いなしです。また、会社を評価するこの作業はデューデリジェンスの要素も含んでおりコンサルに興味がある方には良い経験になることと思います。

金融取引は会計と同じく世界共通です。各金融機関は世界の他の多くの金融機関と取引しており、期末監査では海外の金融機関とやり取りすることで英語を使うこともあります。共通する部分が多いことから、将来他の金融機関監査に従事する場合にも、身につけた多くの知識をそのまま生かすことができるという点も金融機関監査のメリットです。

なお先述の通り、金融機関の監査では高い専門性が要求されますが、あずさ監査法人では金融機関向けの研修がたくさん用意されており、また神戸事務所には実際に金融機関を担当している先輩がたくさんいますので、ご心配いただく必要は全くありません!

就職活動では色々と迷われる方も多いかと思いますが、一般事業会社の監査だけでなく金融機関の監査も経験してみたいという方は、あずさ監査法人の神戸事務所もお勧めいたします。

次回のブログでは、グローバルな業務経験についてお届けする予定です。

最後までご覧いただきありがとうございました。

あずさ監査法人 神戸事務所

アシスタントマネジャー

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