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【神戸事務所】第11回「グローバル企業の監査と海外勤務の経験」

こんにちは!
 
今回は、神戸事務所のシニアマネジャーがグローバル企業の監査や海外での業務経験、神戸事務所での国際業務についてご紹介します。


グローバル企業の監査について

① 英語を使った監査業務
グローバル企業の監査と聞くと、多くの方は英語を使って海外の方々とやり取りしたり、海外出張や海外赴任を経験するイメージを持たれるかもしれません。私自身、これまでさまざまな国への出張やアメリカでの赴任を経験させていただきました。今年度は2か月に1度ほどの頻度で海外出張の機会があり、日本では得られない多彩な刺激を受けながら、充実した日々を送っています。また、日常的にWeb会議で現地のKPMGメンバーと打ち合わせをしたり、英語でメールのやり取りを行うことも多く、英語力を活かして業務に取り組めていることを実感しています。
 
② 英語だけではないグローバル監査の難しさと魅力
グローバル企業の監査業務においては、英語でのコミュニケーションが不可欠ですが、それだけでは対応しきれない場面も多々あります。現地の文化、価値観の違いが日常業務に大きく影響し、それらに柔軟に対応する力が求められます。たとえば、納期に対する感覚は国ごとに異なり、依頼したレポートが予定通りに提出されないこともしばしばです。私が赴任していたアメリカでは、11月後半から年末にかけて現地が休暇ムードになるため、12月に依頼した業務が年内に完了しないこともありました。このような事態を防ぐためには、日頃から密にコミュニケーションをとり、各国の価値観や行動様式を理解しながら業務を進めることが重要だと感じています。
また、グローバル企業の監査では、世界各地で発生する様々な会計や監査上の課題にも対応する力が求められます。海外旅行で思いがけないトラブルに遭遇することがあるように、ビジネスの現場でも海外特有のリスクや問題が発生することは珍しくありません。そうした課題に対し、現地の子会社や監査人と連携し、協力して解決策を見出していく必要があります。こうした課題を円滑に解決していくことこそ、グローバル企業の監査の難しさであり、同時にやりがいを感じる点でもあると感じています。


 

海外勤務経験について


① アメリカでの赴任
私の海外赴任経験をご紹介しますと、まず2020年1月から3月までアメリカのアトランタで短期赴任を経験しました。これは「繁忙期派遣」という、現地の監査繁忙期に合わせて派遣されるプログラムとなっておりまして、3か月の短期間だけ赴任を経験させていただきました。その後、いったん日本へ帰国しましたが、同年11月から同じアメリカのナッシュビルという別の都市に約2年間赴任しました。この時期はちょうどコロナ禍と重なり、とてもタフな状況でした。残念ながら、ナッシュビル赴任中は一度もクライアントを直接訪問できず、リモートワークが中心となりました。コミュニケーションはメールやWeb会議が主で、当時はやや物足りなさも感じましたが、帰国後にその経験が日本でのリモート業務にも役立っているなと感じています。
 
② 赴任先での業務内容
赴任先での業務内容は、国や事務所によって異なります。ナッシュビルでは、監査スタッフとして現地メンバーと一緒に監査業務を担当しました。KPMGは共通の監査マニュアルに基づいて業務を行っているため、日本で培った監査経験と知識がそのまま現地でも活かせると強く実感しました。ただし、言語の壁は大きく、英語で監査調書を作成するのは大変でしたが、日本での経験等で何とかカバーしながら2年弱のプログラムをやり遂げることができました。
 


(ナッシュビルの街並み)


 
こちらはナッシュビル市内のバスツアーに参加した時の写真になります。中心街に通称「バットマンビル」呼ばれる特徴的なビルがある町になります。ただ、アメリカあるあるではありますが、中心街は局所的に栄えていますが、少し車で走ると広大な田園風景が広がってきます。
 
➂ 海外赴任で学んだこと
私が海外赴任で最も大切だと感じたことは、業務面だけでなく現地でのプライベートをどれだけ充実できるかという点でした。さまざまな場所を訪れ、いろいろな人と話すことで、その国の文化や考え方に触れることができ、それが今も大きな財産になっています。特に印象的だったのは、学校のマスク着用をめぐるテレビのニュースでした。マスクを着用させないことを主張する保護者がプラカードを掲げて抗議する様子は、日本ではあまり見られない光景であり、アメリカ人の自由への強い意識を感じました。また、本場のハロウィンでTrick or Treatを体験し、イベント本来の雰囲気に触れることもできました。
このように文化や考え方の違いを知ることで、人間としての幅が広がり、日本に帰国してからの業務にも役立っていると感じています。また、これらの経験は会計士として成長する大きな糧となっていると思います。


 
(ハロウィンの様子)

本場のハロウィンの雰囲気が伝わればと思い、いくつか写真を掲載させていただきました。ジャック・オ・ランタンに使うカボチャの大きさも驚きでしたし、各家庭のデコレーションからも本気度が伝わってきます。
 
 
 
 
(ワシントンDCにあるリンカーン記念堂)

コロナ禍でのリモート業務が続きましたが、アメリカでは早期にマスク着用などの規制が撤廃され、2021年6月頃には普段通りの生活に戻っていました。そのため休暇にはアメリカ国内を旅行し、文化に触れる機会も多く、とても貴重な経験となりました。


神戸事務所でのグローバル業務について

神戸事務所は約70名とやや小規模ですが、実は複数の大規模なグローバルエンゲージメントを複数抱えています。そのため、多くのメンバーがグローバル企業の監査業務に携わっており、グローバル監査に挑戦したい方には絶好の環境だと思っています。また、神戸のローカルクライアントも多く、監査業務を通じて地域に貢献したい方にもぴったりです。グローバル企業の監査はクライアントの規模が大きいため、対応が難しく繁忙期には非常にタフな状況になる場合もありますが、神戸事務所はアットホームな雰囲気で、お互いに協力し合いながら業務に取り組む風土が根付いています。困難な局面でもチーム一丸となって乗り越えようとする、非常に良い環境が整っていると実感しています。


 
最後に

グローバルな監査業務についてさまざまな観点から述べてきましたが、結局のところ「どのような仕事をするか」よりも「誰と仕事をするか」が最も大切だと感じています。神戸事務所は働きやすく、グローバル業務にも多く携われる環境が整っていると思います。ぜひ一度、説明会等で事務所にお越しいただき、神戸事務所の雰囲気を体感してみてください。
 
 
あずさ監査法人 神戸事務所
シニアマネジャー

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